そう言いながら、顔が赤くなるのを感じた。

「お嬢様、可愛い」


そう、レオ様は絶対名前を呼ばない。


「あの、レオ様?街中で“お嬢様”はやめていただけますか?」


「そう?じゃあサラ様?」


「この姿の時は、“葉桜”か“結菜”にして下さい」


「じゃあ葉桜ね。
リオが来たら怖いし。俺はレオでいいや」


「でも…」


「この形だし?日本人には見えないだろ?」

確かに、レオ様は日本人には見えなかった。

「わかりました」