「――…ッ!」


この時、俺は耳を疑ったが…、周りの急かすような目に押されて、






キスをした。


「――……ッ、んっ」

「おはよう、お姫様」


目を覚ましたサラは、まっすぐに俺のことを見据えていた。


「リオ様。愛してる」

サラは小さく言って、周りに目を向けた。


「サラ、ありがとう。私達はもう会えないかもしれない。でも、いつも見守ってるわ」


「ありがとう。お父様、お母様」


2人はそれっきり、姿を消した。