そこには、青い翼を持った魔王が立っていた。


「レオ。やっと戻ったな。アテナのこと幸せにしてやれよ?」


ウェーファー様は親しげに話している。


ジゼル様は、仕方ないかと首を振った。


「リオ、サラのこと起こして」


ジゼル様は唐突に言った。


えっ?


「おっ、運命の瞬間だな、大天使様」


何故か元魔王にまで微笑まれた。


余計に混乱する俺に、アテナがサラリと言った。


「早くキスしろって、言ってんの。今更照れないでよね」