サラはそう言って、魔王の心臓を貫いた。


「イヤ―――!」


アテナの悲痛な叫びが響いた。


魔界でも、愛情というものは有るのか…。


「お父様、お母様。お久しぶりです…」


サラはそう言いながら倒れた。


「リオ・フィナンシエ、サエラ・デセール。サラのこと頼むわね」


ジゼル様が俺達に向かって微笑んだ。


「ハイ」


「私達は、やらなきゃいけないことがあるの。多分、もう会えないわ。」


「まて。



自分の娘と話してからにしてはどうだ?」