「お疲れ様でーす!」



大きな声に驚いて声の主を見ると

ラフメイカーの二人が立っていた。



「おお、お疲れ」

「中沢さーん、また女の子口説いてはるんすかー?」

「ちゃうわ、あほ」



ラフメイカーの…永瀬さん、だっけ?

が舞台と同じ、間延びした喋り方でにこにこしている。

かわいいな、この人。



「お疲れさまでした、」

「おう、お疲れ」



矢崎さんはやっと喋ったと思ったら

すっとどこかへ行ってしまった。

私も仕事があるので二人に一言言ってからその場を離れた。