授業が終わって、
教室で部活へ行く準備をしていると、
隣のクラスで同じサッカー部の恵介が廊下から姿を現した。
「今日、部活休みだって〜」
「『まぢっっ?!やったー!』」
一緒にいた他のサッカー部員と声を揃えて喜んだ。
いつも部活ばっかりしてる俺達にとって、
部活が休みになることほど嬉しいことはない。
上がりっぱなしのテンションのまま、
サッカー部の数人で遊びに行くことになった。
俺達が住んでるこの辺りは、
学生が遊べるような所が少なくって、
遊びに行くときには、
みんな中心街と決まってるようなとこがあった。
中心街は、
中心と言われるだけあって、
電車も色んな沿線が交差していて、
俺もいつも中心街の駅で乗り換えていた。