茜の話しを、

ぼんやりと思い出しながら、

自分の中の変な気持ちに戸惑っていた。





話を聞けてよかったと思うんだけど、

なんでか、

聞かなきゃよかったと、

思ってる自分もいた。





自分のことなのに、

この複雑な気持ちの意味が、

俺には分からなかった。




モヤモヤした気持ちを、

飲み込むようにして、

俺は家へ帰った・・・。