いつもより、
早く部活が終わった日だった。
地元の駅について、
駅前のコンビニに立ち寄ったとき、
ふと、
目の前にあるファーストフード店を見ると、
茜の姿を見つけた。
声をかけようかなって思ったけど、
茜は、
友達と一緒にいるみたいだった。
“別に用もないし、茜も気づいてないからいいか…”
そのまま気にとめないで、
手にとった雑誌を立ち読みしていた。
…バンッッッ!!!!
「ゆうたぁー!!!」
『いってぇっっ!!なんっっ?!』
突然、
勢いよく背中を叩かれて、
悶絶しながらふりむくと、
俺が、
痛がる姿を、
おかしそうに見ている茜が立っていた。