黙って俯く横山の姿。


見ていられない。

「ごめん…。やっぱり部屋に戻る。」


あたしは横山から離れてバスルームから出た。


「待てよ!」


あたしを呼び止める横山の声にピクリと体が止まる。

「今日は、ここに居てくれ。」


哀しげな表情を向ける横山をそれ以上、振り切る事が出来なくって。


「わかったよ…。」


横山の要求を受け取るあたし。