「〜♪」 朝から結城さんに出会った私は ずっと鼻歌が止まらない。 流れ出すのは全部、ラブソング。 「上機嫌だな、真崎。」 ……やばい。 「ん? 俺の授業がそんなにおもしろいか?」 頭上からは怒った声。 「田中…先生。」 横をチラッと覗くと、 必死に笑いを堪えるクラスメイト達。 「今日は寝てませんよ?」 そう言って微笑んで、先生を見上げる。