「待って?」

「ひゃあ!」


再び掴まれた左腕。

さっきより強い力。


「い、痛い…です。」


「君が俺と遊んでくれんなら、離してあげるよ?」



そう言って微笑む。

あ、悪魔だ…。



「ほ、ほんとにやです!」


「んなこと言ってね〜で!

…絶対楽しいよぉ?」


男が耳元で囁く。

その瞬間、体中に寒気がした。


頬には、無意識の内に涙……




「…離ッしてください……ッ」









「おいおい。

困るなぁ〜。」