「ばぁ〜か!!」


…チュ。

信号で車が止まった途端、助手席の桃にキスをした。

桃の涙で少ししょっぱかった。


「ば、ばか!?」


驚いて桃は顔を真っ赤にしている。


「ばかだよ、ほんとに。
俺がいつ細い子が好きっつった?
俺は、ダイエットして我慢してる桃より、何でも食って幸せそうにしてる桃の方が何倍も好き。」


「…ッそーへーさぁん!!」


桃が抱きついて来る。

と、同時に信号が青になる。



「じゃあ私ダイエット止めます!
いっぱい食べてもいいですか?」


「ぷっ!いいよ?(笑)」


「もし私が太っても好きでいてくれますか?」


「もちろん。」


俺は即答する。

だって、桃は桃だから。どんな容姿になろうとも。