「創平さん!!」


「え!?」


目の前の会社には、忙しなく働く人達。

その中に、一際目立つスーツ姿の男性。


だいすきなだいすきな創平さん。



「え〜…どれ?」


「あ、あそこ!あそこ!」


私は必死に創平さんを指差す。


「あ!見えた見えた!

あのメガネかけた、グレーのスーツの人でしょ!?」


「そうそう!

キャーッかっこいい!」


仕事中の創平さんを見つけた私は一気にテンションが上がる。


「あのかっこいい人に桃は抱かれてんのよ?」


「んなッ…!!」



景ちゃんがいきなりそんなことを言うもんだから、私の顔は益々熱くなる。