ふと、その腕が
私の脇の下と足の下に回る。


「えッ…キャ!」


軽々と持ち上げられた体。


「ごめんな?桃。

俺、我慢できねぇわ。」


そう言ってチュッとおでこにキスをされ、



結城さんは私を抱き抱えたまま、キッチンを出る。




「…どこ、行くんですか?」

「ん〜どこだと思う?」


逆に聞き返されてしまう。

結城さんからは微かに良い香り。


…香水かな?





…ドサッ






…!!?