そう言って私は鞄から、さっき拾った名刺ケースを取り出す。 「あぁ!!」 ッ!? 「やっぱりそれ拾ってくれた!?」 「あ、はい。 さっきぶつかった時に落ちちゃってたみたいで…。」 「うわぁ〜、まじ助かった! さっき君見た時にまさかとは思ったんだけど… ほんと助かった! ありがとな。」 名刺入れを受け取った結城さんはそう言って笑った。 笑顔もすてき! しかもさっきぶつかった私のこと覚えててくれたってことだよね?