何も言えないまま引っ張られ、気付けは会社の外まで来ていた。


「あのぉ〜…。」


「あ〜妹とか言ってすまんかったな。」

「えッ…あ、いや大丈夫です。」


…あ、メガネ外してる。


か、かっこいい…。

じっくり見た結城さんはすごくかっこよくて、デキる大人の男って感じの雰囲気だった。


「ゆ、結城さん…ですよね?」

「あぁ、そうだけど。」


「これ……。」