――――5年前――――



アイツと私は中学の入学式で出会った。


あの日私とアイツが
ぶつかったりしなければ、
運命は少しは変わっていたかもしれない。



あの日入学式早々
遅刻しそうになっていた私。


走って学校に向かう途中にアイツと、
ぶつかったのだ。

後で聞けばアイツも寝坊していたらしい


私はぶつかって思いっきりすっころんだ。

するとアイツは

「大丈夫ですか!?」

と手を差し伸べてくれた。