私達が付き合って一年の記念日。

デートをする予定だった私達。
しかしいつまでたっても、優が来ない。
何度電話をしても繋がらない。
事故にでもあったのかと心配し、


優の家に電話をした。
すると、
「この電話はもう使われていません」

と機械的なアナウンスが流れた。

かけ間違えたのかと思い何度もかけたが、何度かけても流れるアナウンスは同じ。





優の家にも行ってみた。

もうすでに空っぽで誰もいなかった。
力が抜け、その場に座り込んだ私。
すると携帯が鳴った。
優かと思い、急いででると、
相手は一年おめでとーという明るい
凛の声だった。

いつもならすぐに返事をする私が、黙っているので心配になったのか凛が

凛「…真心どしたの?」
と言ってきた。
凛の心配する声を聞くと、
涙が溢れ出した。
電話の向こうで少し慌てた凛の声。
凛にどこにいるの?と聞かれ、
優の家と言うと、すぐ行くと言って
電話が切れた。


















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