きれいな茶色い髪。

ぷっくらした、唇。

小顔な顔はとてもかわいい。




「おい。おまえ名前は・・」


・・・・



この男なに?   不良・・・・。




「あんた、人に名前聞くときは自分から名乗りなさい」



「はぁ・・・。 てめぇ・・・俺のことなめてんの?」




この男なに?  てか、態度悪すぎ。




「あんたこそなめてんの?」


私も負けじと言い返した。

だいたい、なにこの不良! 髪は金髪だし、制服は着崩してるし・・・。


沈黙を破るように、男が話してきた。


「わかったよ・・・。俺は、緋月 圭。ちなみに2年だ。おまえは?」


へーえ。この不良 圭って言うんだ。2年なんだ。

てか、私と一緒かよ・・・。まじ最悪・・・。


「私は、有栖川 愛華。あんたと同じ2年」


なんで、私がこんな男に名乗らなきゃなんないのよ・・・。


「愛華かぁー・・・」


いきなり呼び捨てかよ・・・・

「ちょっと、いきなり呼び捨てって・・・」

私が最後まで話す前に圭って男が話を遮ってきた。



「愛華、お前俺の女になれ」

へ・・・・・

今、なんていった?

私は、頭が回らなくて固まっていた・・・・。