職員室から出て三人廊下に立ちお互い見合わせる。

「あーと俺ジルディア・クロリック、ジルでいいから」

「神野百合葉、ユリでいいよ」



とりあえず二人で自己紹介し赤髪の転校生はじーと俺とユリの顔を見てから口を開く。

「ナイン・F・フリックデス」

まだたどたどしい外国人特有の訛で赤髪の転校生ナインは礼儀正しく頭を下げる。

見た目は派手だか礼儀作法はちゃんとしてるみたいだ。


「なんて呼べばいい?ナイン君?フリック君?」

ユリがどうしようかと首を傾げるがナインは首を横に振る。

「イエ元帥にそのようナ事ハ、予備捨ててでイイ」


「「は?」」


ユリを見ながら至極真面目に言うナインに、ユリと二人して目が点になる。



今こいつ『元帥』つった?