何時までも一緒に居られる
そう思ってた。
けど、そうじゃなかった。
「「進路希望?」」
「声を揃えて言うな声を」
そう言いながら眉間を抑える中年おやじぃの三原、俺とユリの担任。
そんな三原に職員室にユリと揃って呼出しをくらい並んで三原の前に突っ立っている訳だけど。
何故呼ばれたか理由が解らずに居たが、渡された紙に納得がいく。
白紙の進路希望のプリント、それで早くちゃんとした希望を出せと言う訳だろう。
「お前ら将来の事考えてんのか?」
「そーりだいじんになりたいなぁ~」
「クロリック、規模がでか過ぎる夢を今思い付いた様に言うな」
「いやいや前から思ってましたよ」
その言葉に三原はついに盛大に溜め息を吐き出してプリントを押し付ける。
「で神野はどうするんだ」
「…………」
横に居るユリに視線を向けるば、何故か天井を見上げていて、何か考えてるのが見てわかる。
「じゃあ」
ポツリと思い付いた様に言葉をこぼす
「ジルのお嫁さん」