『はいはい、すんませんね〜。誰からメールが来たんですか?教えて下さい。』



遠回しに嫌味を混ぜて、内心は[早く!!]と焦る――。



「んーとね、空さん♪」


『へぇ〜。そ―……え、えぇ!?空?なんて!?てか、瑞希さー、空の連絡先知ってたん!?』



瑞希の口から出た[空]って言葉に、これでもかって位に反応して、疑問符が飛び交う。




「そこまで興奮せんでも…。笑」



いやいや、興奮しますよ!!

昨日、大和と空の話したばっかやから…余計に。




『そんな事どーでもいいがなっ!!空、なんて?』


「えっと…、再来週の海ちゃんの結婚式に来るんだって!!」



やっぱり来るんだ…。


そりゃー、妹の結婚式なんだから…普通来るよな――。



「やから、式場で会おうね♪ってメール!空さんに会うの久しぶり!!何年ぶりやろ?もう、思わず興奮しちゃったよ!!」



そう言って笑う瑞希は、ほんまに興奮してるのか…息が荒い…。



『5年ぶりやな〜。まぁ…楽しんで来いよ!』






――海の結婚式、

俺は行かい。ってか、行けないや。





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