「ただいまー!」



玄関で靴を脱ぎながら大和が大声を上げると、奥からお腹の膨らんだ瑞希が出て来た。



「お帰り〜って……あぁぁー!!坂本くん!!久しぶり〜!!どうしたん!?てか、上がって上がって!!」



相変わらず賑やかな瑞希は、膨らんだお腹以外 昔と何も変わらない。



『お邪魔します――。』


「こんばんは。いきなりお邪魔してスミマセン…」



そう言って、俺の後ろから“ひょっこり”顔を出す花を見て、更に興奮する瑞希…



「えぇー!!坂本くん、彼女できたん!?いつの間に?うっわー、ショック!!」



何がショックなのか良く分からないけど…、昔から不思議ちゃんだよなー…瑞希は。



「お前、興奮し過ぎやから!!って、まぁ入れよ!!」




リビングに通されて、初めて見た大和ん家にビックリした…



だって、ベビーベッドとかオモチャとか赤ちゃんグッズが色々置いてあって、

[ほんまに生まれるんや…]って、改めて実感させられた―…。




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