花が戻ってきて、一瞬にして曇っていた顔が明るくなった大和を見て
[世渡り上手やな]
なんてクダラナイ事を思った。
――………
その後も、普通に飲んで話して
気付けばイイ時間になっていた。
『てか、そろそろ出ないと終電なくなる。』
「もうそんな時間か〜。もっと話たかったんやけど…って、そーだ!!」
何かを思い出したかの様に、いきなりデカい声を出す大和。
『な、何やねん?ビックリするがな。』
「君たち2人、今日ウチに泊まってけよ!!瑞希も光に会いたがってたし、ちょうどイイやん♪」
いやいや…何が、ちょうどイイのか分かんないんだけど――。
「決まり!!ほら、出んで?」
『決まりって、まだ返事してないし!』
大和の押しの強さに、開いた口が塞がらない。
ふと花の方を見ると、きっと俺と同じ心境やろう…口をポカーンと開けて固まっている――。
「たまには俺のワガママも聞いてくれよ〜!!どうせ、明日休みやろ?」
『いや、でも花が…』
「アタシも明日休みやから平気だよ?」
今夜は…長い夜になりそうや――。
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