「ひ、久しぶり!!元気か?!」
『まあまあ?大和こそ、どーなん?』
空の葬式以来、一度も会っていなかった
大和が突然現れて、
やっぱり、お互いぎこちなさがあるのは…
あの日、俺が言った暴言のせいだろう―…
「元気やで!!てかな、今日は大事な話があって来てんけどな…。」
『…なに?それよりさ、これから出掛けないと行けないんやけど…帰って来てからでも構へん?!』
「そーなんや…。ここで帰ってくんの待ってもいいか?」
そんなに大事な話なのか…?
俺と大和の共通点で、大事な話って言ったら…
[空]の事……?
『…あのさ、空の話?』
「それもある。今日来たのは、お前の親友としてやなしに、空の親友として来たんや。まぁ、帰ってくんの待ってるから。」
訳の分からない事を言い出す大和を置いて、蓮さんの店に向かった――。
『空の親友か―…。』
良く、分かんねーや…。
普段から余計な事は一切口にしない大和が、
突然言い出す事って言ったら…毎回、まともな事で…
大げさに言えば、俺の進む道さえ教えてくれる。
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