「まぁまぁ〜、可愛い子おるから安心しろって♪」
そう言って、俺の肩に腕を回してくる横田
『ちょ、止めて下さいよ。』
正直、可愛いとか可愛くないとか
そんな事…どうでもいい。
別に、彼女なんていらないし?
茜の事で学習したし、俺。
〈好きじゃない女とは絶対に幸せになれない〉って。
また、虚しくなるのもゴメン。
今回は、仕方なく来ただけ
ふと…横田の後ろに視線をやると、俺と横田以外にもう3人いる
それも、同じ会社の同じ部署の奴。
若干…気まずい…。
――昔、貴史と行った合コンを思い出した
後にも先にも、アレしか合コンに行った事がないと言う…。苦笑
『はぁー…。帰ってもいいっすか?』
「来月から会えなくなると思うと…寂しいよ…」
両手で顔を隠し、泣いたフリをする三十路手前男。
ほんまに、貴史と被る…
このウザさが!!
『また、そうやって直ぐ脅すんやから…。おったらいいんやろ?分かりましたよ!!あぁ〜どっかに、もっと優しい上司おらんのかなー。』
「それ、先輩に言うセリフ?」
『後輩に職権濫用する様な人が、何言ってるんですか?フンッ』
「生意気やな♪」
『よく言われます。』
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