俺は、誰とも組んでいない。綾崎先輩が組むかなんて言って来ても、今は高校が忙しく不可能だ。



「所で、学校どう?」


Kさんが、俺の制服を引っ張りながら言う。



ある意味コスプレなのかもしれない。制服を着ているのは、だけど俺は、高校に通っているから問題ないはずだ。



「高校は……秘密です」



そう言って伸びをした。空を見上げると、すっかり真っ暗になってしまっている。



だけど、都会は明るい。俺の顔に、車が通る度に光が反射する。



「ファンに見つかったら、大変だしね!なんだって、景ちゃん人気だし」