「今日飲みに行くぞ!」



アフレコが、終わったら必ずこう言う事を言われる。



一応、高校に通ってはいるが、付き合いで俺は、未成年ではないから、居酒屋に連行されるのが、いつもの事だった。



俺よりもほとんどの人が年上だからか、あまり断れない。



だけど、俺は後一つ仕事が残っていた。今流行りの吸血鬼のアニメ。



俺の役は、まだ幼い役で、たまたまマネージャーにこんなのがあるからと進められた。



しかも、そこの現場にも綾崎先輩が居たのだ。



本当に縁があるのか、良く重なる。



「今日は、もう一つあるんで」



そう言いながら俺は、Mスタジオを後にした。そして、吸血鬼のアフレコをするSスタジオへと向かった。