~to 春喜~

式が始まった


キレイな曲が流れている


扉が開いた



その先にはウェディングドレスに
身を包んだ二葉と

もう泣いているお義父さん


一歩一歩歩いてくる


そして…


「二葉を…頼んだよ…」

「はい!」


弱々しい言葉に
しっかりと返事をする


あ…二葉泣いてる…?


「パパ…」


そう呟いた二葉の声は

とても弱々しかった


親から離れる小鳥のように