私はトイレに駆け込み、
目が赤くないか確認して
教室に戻った。



「早瀬!遅いぞ」

「ごめんなさい・・・」



顔すら上げれなかった。





休み時間になっても、
自分の席で、俯くだけしかできない。



顔なんか上げたら、
泣いてしまいそうで。




「・・・、春?大丈夫?」



控えめに、顔を上げるとミカちゃんが、
私を心配してくれていた。




「あのさ、屋上行かない?アミとヨウコが呼んでんだ」

「・・・うん」



席から立ち、ミカちゃんと、屋上へ向かう。