違うよね?
なんかの見間違いでしょ?


私は授業が始まるのも、
気にせずに学校を飛び出した。



・・・、翠くん。






「翠!・・・あたしが悪いんだ」




校舎の隅から声が聞こえた。

そっと、覗いて見ると、
愛美先生と翠くんがいた。



「・・・」

「ごめんね、翠」

「お前は悪くないから」





その時、翠くんは愛美先生にキスをした。
私は見てしまったんだ。



何故か涙がこぼれ落ちて、
持っていた鞄を落としてしまった。

それに気づいた、愛美先生は、
翠くんから離れた。



「春ちゃん・・・」



翠くんも私に気づいた。