「真司郎先輩、行ったほうが良いんじゃないすか?」


巧は先輩の背中を押して、微笑んだ。

さっきまで怒っていたとは思えないくらいの笑顔だった。


たぶん、早く先輩に帰ってもらってあたしと話を進めたいんだと思った。



「そうだなー。ちょっくら黒板消してくるわ」


じゃあな、巧!

と手を挙げて先輩は去っていった。



今日のブレイクタイム終ー了ー


時間は3分弱。

…少なっ


先輩と同じ学年なら、

そして同じクラスなら、

毎日、授業中もずーっと見ていられるのに。