先生は、「お前らだけに特別な」と言って
麦茶をくれた。
扇風機がついて、窓が開いていて風鈴の音がする。
先生は自分の家かのように、客用や先生方で使っているソファーを くつろぐように座った。
もちろん、先生方はいなかった。
体育館の修理で、体育館が使えなくて、部活はなし。体育の先生方は、クラスを持っているから、ホームルーム中でいなかった。
つまり、高子とクラスのバトルは 休み時間から次の授業中まであったという事。
そして今に至る。まだ授業は終わってない。
「空と真奈。随分、迷惑をかけた。すまなかった。真奈は強くなったなあ!
高子に対する怒りもあったけど、真奈への関心も負けてなかったよ。」
真奈は、いつも以上にはしゃいで喜んでいた。
「そして、空。お前は、こいつをこんなに強い人間に変えてくれて…本当に嬉しい。
チータだけじゃなくて、優しい所もあるし
誰かを救える。