「チータだ!お前の準決勝、見てたぜ!
女子サッカー部がお前を見て、何とかしてでも入部させようって大騒ぎだったよ。」
サッカーの天才少年の高(たか)が、
芝生の草をむしりながら言ってきた。
私がサッカー部……
「ダメダメ!!絶対に入らないって言ってよ?今だにパスされても、変な方向に行くんだから。シュートしか、まともに出来ないのに。」
高がむしった草を投げてきた。
「お前は、チータ越えてるから、真っすぐしか走れないもんな!」
「ふざけないでよ〜!馬鹿〜!あ、うちの隣にいるのは、友達の」
「真奈さん、だよな?」
真奈は体育座りで、キラキラした目で
高を見ていた。
「はい!真奈です!空の親友で
バスケ部の部長やってます!誕生日は…」
真奈は長々く高に自己紹介をしていた。