私と真奈は、先生を見ていた。
審判をやっている先生の姿を。
また明日からいないんだよね…?
この高校の廊下を歩く先生をもう一度見たい。
だから、また見れなくなるからずっと見ていた。この心に刻み込むまで。『今』の聡先生を覚えていよう。
先生を想わない日なんて、なかった。
いつも明日になれば先生がいた。
門の前に立って、「おはよう」って挨拶していた。週に2回の体育が先生だった。
先生の背中が好き。肩幅が広くて
何かを守るような目をしていて…
先生にもう1年だけでも居てほしかったんだよ?
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