もうお昼になっていた。
そういえばお弁当が 入ってたんだ。
あ…スプーンと箸がある。
一人で食べるのに、二人で
食べなさいよってお弁当が
言ってるかのようだった。
「 先生 これ…食べましょうよ!
せっかくだし…!」
お弁当のフタに 半分分けて
よそう。
先生が何も答えなくて、見たら
「いつの間に…。」
先生は 私のバックにあった本を
顔でふさいで仰向けに寝てしまっていた。
そっと本を取る。先生が起きないように。
先生の寝顔…すごくかっこいい。
先生が開いてたページ。
適当に開いたとしても
読んでたと思って 私も読む。
詩の本で、まだ読み始めたばかりだから
そのページにかいてあった言葉。