通りが崩れ始めていた。
私は必死に逃げていた。
地面のヒビわ割れ、私と先生たちを
引き裂いてしまった。
高子と先生は楽しそうに寄りそっている。
天気はすぐに悪くなり、黒く消えはじめた。
だんだん、小さくなっていく。
「先生、私を…私をおいていかないでよ…」
私は泣いていた。泣き叫んで、必死に伝えようとした。
崩れは一瞬にして治まった。
『空、すまない。これもお前と俺のためなんだよ。好きだったよ』
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