フォームが綺麗で 加茂しかみたいだった。
だんだんこっちに迫ってくる。
俺はさっきよりも 慎重に ゴールラインを見て 親指をストップウォッチのボタンに乗せる。
余りに速いから 真剣になって ゴールラインを踏んだ瞬間に、ストップウォッチを
押した時に 「 よし!!!」って言って
しまった。
お前は走りなから ニコニコして
俺の方に来た。
お前の周りに一気に人が集まる。
「 タイムは12秒04!!! 」
みんなは歓声や拍手をして
スタート地点に戻っていった。
「ちょっと!! そこのチータは待って」
俺はつい呼び止めてしまった。