「……ぅ…」
私が目を覚ますと、目の前にはお母さんと由梨と慎二くんと大助くんがいた。
「修司!目覚めたか?」
……?
「修司くん!覚えてる?
階段で頭を打って……」
二人は私を見ながら修司くんと呼ぶ。
え?頭打った時入れ代わった?
……体は私のままだ。
「あの、私真知子なんだけど。」
入れ代わったものと勝手に推測した二人は舌打ちした。
「…ここは…病院?」
修司くんも目を覚ました。
「良かった!
二人共大丈夫なのね」
お母さんは安心して胸を撫で下ろした。
「もしかしたら、誰かが私達を故意に突き飛ばしたのかも!」
「………え?」
私がそう言うと、
そこにいた5人は驚いた。
「真知子ちゃん…?」
修司くんは私を不思議そうに見る。
「きっとそう!
それか、もしかしたら狭子の呪いかも!!」
………これは……
「『被害妄想』な所だけ…入れ代わってる?」
由梨がボソリと呟いた。