かなた「ぢゃあ、続けるけど、限界が来たら言って?」



美瑠『わかった』



かなた「記憶を失う前に美瑠ちゃんは、その両想いだった男の子と大きくなったら結婚しようね?、って約束してたんだ」



かなた「でも、美瑠ちゃんが一部の記憶喪失になって自分の事を忘れてしまったと知った男の子にはショックが大きかった。」



かなた「男の子は記憶喪失になって1番苦しむのは美瑠ちゃんなんだ、だから自分がショックで落ち込んでる姿は見せれない、って言って自分がショックから立ち直るまで美瑠ちゃんと会わないって心に誓ったんだ」



かなた「そして小学校を卒業する頃、その男の子はショックから立ち直っていたけれど美瑠ちゃんが他の男の子からモテモテでその男の子はもう一度二人が戻れる自信を失ってしまった、だから、その男の子は美瑠ちゃんと違う中学校に入学したんだ。」



かなた「美瑠ちゃんは中学時代、秀という男に散々振り回されたね?秀は取引を打ち切られた会社の社長の息子なんだ」



美瑠『・・・え?でも、なんか不良一家みたいな感じだったよ・・・??』



かなた「会社は破綻したんだから、お金は1円足りともないさ。むしろ借金地獄。昔は裕福な生活をしていただろうけど、急にどん底。そんな中、ついに破綻した会社の社長は悪に手を伸ばしてしまった。」



美瑠『そ・・・そんな・・・』