美瑠『名前はチョコちゃんっていうんだって!』



かなた「チョコみたいな色してるもんね」



そんな会話をしながら海岸沿いの浜辺を2人の間にチョコちゃんを挟みながら歩く。




そういえば・・・・・、あの事件のときにきになった昔の翔達のことを教えてもらおう。



美瑠『あのさ、この前教えてもらおうとしてたことなんだけど・・・聞いてもいい?』



かなた「滝沢達の過去でしょ?」



美瑠『う、うん・・・。』



かなた君が何を言うのか想像もつかない私は息をのむ。



かなた君「話出すと長いし、複雑で理解しずらいかもだけど。とりあえずベンチに座ろうか?」



ベンチに2人、肩を並べて座る。

ふたりの間にあった微妙な距離が気になったかなた君が私の方に詰め寄ろうとしたら、チョコちゃんがベンチに登って、ふたりの間に座って来た。



チョ、チョコちゃん・・・。

あはは・・・。
恐るべし、わんこ。



かなた「あのね、まずひとつ質問するね?」



美瑠『うん。』



かなた「美瑠ちゃんさ、幼稚園くらいの頃って誰か好きな男の子いた?それか仲良しな男の子とか。」




まさか、これからかなた君の話す内容に言葉を失うとは、この時の私は思ってもいなかった。