かなた「到着〜っ!!」
そう言って着いた場所は、駅を出て数分歩いた先の海岸沿いにあるショップ
美瑠『ここ、なんのお店?』
かなた「ペットショップなんだけどね、犬のレンタルも出来るんだ」
美瑠『うっそぉ〜!!わんこ借りたいっ!!』
かなた「そのためにここに来たんだもんね。わんこ借りて海沿いを散歩しよ?」
美瑠『うんっ!』
大好きな動物に大好きな海。
嬉しいよ、嬉しすぎる。
かなた君が、わざわざ動物と海好きな私のために調べておいてくれたのかな?
そう思うと、かなた君って外見とかは幼いけど、本当の性格は大人っぽいのかな?
なんて思ったりする。
――カランカラン
ショップの扉の鐘の音が店内に鳴り響く。
美瑠『わぁ〜・・・可愛すぎるよ・・・』
店内に入って視界に入った光景は、フリースペースの場所で自由に遊ぶわんちゃん達。
小型犬から大型犬までサイズや犬種は様々で、
フリースペースに足を入れた途端、一斉にわんこの視線が私に注がれる。
私の足元に来て、おすわりするわんちゃんや足をペロペロと舐めるわんちゃんまで性格も様々。
店員「では、そのフリースペースから好きな犬一匹お選び下さい」
かなた「はい。ありがとうございます。」
そう言ってかなた君もフリースペースにやって来た。
かなた「ぉお〜、人懐っこいんだね。あ、美瑠ちゃん気に入った犬一匹選んで?」
美瑠『え〜みんな可愛くて選べないよ〜。かなた君は小型犬が好き?大型犬が好き?』
かなた「もちろん小型犬だよ〜。」
もちろん小型犬と答えると思ってた。
美瑠『ぢゃあ、この子!』
可愛いトイ・プードルちゃん。
座り込んだ私のスカートをずっと甘えるように大人しく噛んでいる。
他の犬の飛びついて来たり、無理に服を引っ張ったりする子とは何か違うから、この子犬を選んだ。
かなた「店員さん。ぢゃ、この子で」
店員『かしこまりました。行ってらっしゃいませ』