───夢の中。
いつも頻繁にみている夢で。今回の登場人物は
幼い女の子…幼い頃の私?
と
若い頃のお母さん
と
大人の女性。
がいる。
場所は白い大きなお屋敷の中の大広間。
何故かいつもの男の子がいない。
「ねぇ、あなたは今何歳?」
若い頃のお母さんが幼い頃私?に尋ねる。
「私は3っつ。」
「ぢゃあ、あなたの名前は?」
「私?美瑠だよ。ママ、なんで知ってること聞くのぉ?」
‘え?今、美瑠って言った?よね。この女の子は本当に幼い頃の私ってこと?’
「…それは・・・」
幼い頃の私が発した台詞に若い頃のお母さんは言葉を詰まらせた。
「聞いてみただけよ?美瑠ちゃん。」
若い頃のお母さんの隣にいる大人の女性が幼い頃の私に言った。
「ママ、なんでで泣いてるのぉ?ねぇ、なんでぇ?」
若い頃のお母さんは泣きながら立ち上がって、
「ちょっとママ、トイレ行ってくるわね…」
そう言って、部屋から立ち去った。
「たぶんママ、お腹が痛くてちょっと泣いてただけよ。」
「ママ、大丈夫かな?お腹痛いの治ったかな?」
「うん。たぶん戻ってくる頃には治ってると思うよ。あと、美瑠ちゃんって好きな男の子っている?」
「ううん、いない。」
「ぢゃあなかよしな男の子は?」
「男の子、パパとにーに以外お遊びしたことない。」
「…そっか、ちょっと待ってて」
と大人の女性は言って立ち上がって螺旋階段を登っていった。
「なかよしな男の子…いたっけ?」
幼い頃の私が呟いたと同時に大人の女性は幼い男の子を抱いて戻ってきた。
「みぃちゃん、僕の事、覚えてる?」
──私はその言葉を最後に夢から目が覚めた。