美瑠『なんか…ごめんね?』



外は完全に暗闇になり、寒さも増してきた。


黒崎君は、「帰りずらいなら俺の寮の隣部屋が空いてるから泊まれば?」って言ってくれたケド、それぢゃあ翔も私の様子がおかしいことに気付くし、翔も心配…する?…かな。



今日の黒崎君は、いつもと違った。


本当の黒崎君を見たような気がした。

…きっと、きっと見てたと思う。



話してて、重かった心が楽になることができた、…それは心の薬?

わかってくれる人がいる、自分の話を聞いてくれる人がいる、…それは心の支え?


これがあれば、きっとこの先、神様からのどんな試練も乗り越えられる気がする。