美瑠『でも今日の、あんなの見ちゃったら…もう駄目だよ…。また、あの頃みたいに裏切らるんぢゃないかって。また…簡単に捨てられちゃうんぢゃないかって。そう思うと…恐くて…恐くて…。』



美瑠『人を信じたって、自分自身が傷付くだけなんだって…。そう思っちゃったりもしちゃって。もう誰を信じたらいいのかわかんないし、信じていいのかさえも、もう…わからなくなっちゃって…。』




黒崎君はずっと私の頭をそっと優しく撫でて、私が少しでも気が緩むように、安心できるようにしてくれた。



恐怖と不安で押しつぶされそうな私に黒崎君は、


一也「人間はどいつも裏切らないとは限らない。だから、はじめっから信じなくったって別にい~んだよ。」



まるで、自分も体験したことがあるかのように言った。



美瑠『そ~だよね…。』



一也「でも、信じるなって言ってるわけぢゃね~からな。信じることでプラスな時もあるし、マイナスな時もあるってことを忘れんなよ?」



そうだよね。


私…翔やあの頃の秀を信じて、楽しい時間も沢山あったもんね。




一也「でも…お前、人を信じやすい性格だけど、完全に信用仕切ってはないと思うぜ?」