美瑠『あの、ね…ヒクッ、ヒクッ』
喋ろうと思った瞬間、涙が溢れ出した。
今まで堪えてきた涙が流れていく。
一也「ゆっくりでいいから」
黒崎君は私をそっと優しく抱きしめた。
イケないことだってわかってる。
これぢゃあ、翔と同じだってことくらいわかってる。
でも…黒崎君の温もりと、黒崎君から漂う、ふんわりとした甘い香水の香りが、私を安心させてくれる。
美瑠『あの、ねっ、翔が女の子と…歩いて、たのを見ちゃったの…。女の子…すご、い…楽しそうにしてて、翔にベッタリだった。』
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