美瑠『へっ?』


なんでわかるの?


なにかがあったってことを。



私…まだ、何も言ってないのに。



一也「んな顔すんな」



黒崎君は私の頬に手をそえて、親指で涙を拭った。


涙が流れていたなんて私自身は気づかなかった。


気づかなかった私って、重傷?



一也「滝沢って奴と何かあったのか?」



なんでわかるの?

なんで黒崎君は何でもわかっちゃうの?


その質問に…首を振ることも、頷くことも出来ないよ。



一也「俺に話せるか?」