頭が真っ白だったのが、だんだんゴチャゴチャになってきて何にも考えたくなくなった。



無意識のうちに来てしまった、中庭。



誰もいなくて、静まり返った緑の生い茂る中庭のベンチに1人腰を下ろした。


美瑠『ハァ~……』



絵理子の寮に泊まりにでも行こうだろうか?



別に、本当に浮気と確定したわけぢゃない。

まだ当分、様子を見てからぢゃないと。


でも確かに最近は帰りが遅かった。



暗くなりかけた夜空を見上げると、三日月はまるで今の私みたいに雲がかかっていた。




「おい。」