私はもう一度、そーと扉を開ける。


“カチャ”


「美瑠お嬢様。こちらへどうぞ。」


そう言って、この部屋の奥に連れて来られた。


そこには、胸元がパックリ開いてお腹周りはキュッと締まっているストレートタイプの純白ドレスが壁に掛けられていた。



「それでは、こちらのドレスにお着替え下さい。」


美瑠『はっ?』


「ディナーの御予定が御座いますので。」


はっ?
こんな胸元パックリ開いたドレスなんて着たこと無い。

着るなら、私が、普段パーティーに着ていく薄い水色のドレスがいい。

あのドレス結構気に入ってるんだから。



美瑠『なんでこんなの着なきゃいけないのよ!?』


「しかし…」



美瑠『しかも、これ私のドレスぢゃないです。』