「んっ、…聖」 「柚莉…」 ちがう……。 美雨はこんな反応しない。 こんなやつじゃない。 その時 ─ガタッ─ 音と共に近くの角で、ピンクブラウンの髪が揺れた……。 …………美雨…。 「あらら、見られちゃったね。」 笑いながら柚莉は言った。